97.6.27 更新


トレインスポッティング (イギリス)

アイルランドの青年がドラッグから足を洗おうとするが洗えないというコメディ. コメディといってもアメリカのとは違うよ. 映像のシャープさがいい. スピード感もある. 渋谷では昨年からロングランされています.

I SHOT ANDY WARHOL (アメリカ)

アンディ・ウォーホルを狙撃した女性活動家の話. どうもアンディが美しくなかった. 女性活動家はかなり狂気に充ちて描かれているのですが, そこまで狂気だったのかなあ と思わなくもなかった.

カップルズ (台湾)

台湾青春映画. トレインスポッティング同様スピード感がある. 台湾の街がもつエネルギーって のも感じる. ぜったいおすすめ.

クラッシュ (カナダ)

クローネンバーグの最新作. なにかとセックスシーンが取り沙汰されていますが, 評判ほど 多くない. クローネンバーグということでもっとどろどろした感じがするかと思ったけど, それほどでもなかった. でもいい映画だと思います.

リディキュール (フランス)

ルコントの最新作. 一応ルコントは押えているんですが(ああミーハーなのね), ここ数作 は今一な感じがどうもしていたんですが, 今回はよかった. 脚本が本人でないようで, ルコント 独自の風刺みたいなのが少し薄いかなという気もしました.

哀しみのスパイ

ほんとにこんなスパイいるのかなと思わなくもないんだけど, 主人公のストイックな感じが あってよかった. ちなみにスパイ映画ではない.

不倫の公式 (フランス)

結婚している/していないにかかわらず, カップルで是非みてほしい映画. きっと考えさせられることが多いと思います. 絵もぼくの好きなフランス映画の雰囲気です.

そして僕は恋をする (フランス)

フランス映画を見たことがない人には, ちょっとすすめられないかもしれない. 3時間近く 淡々と話が進んでいく. 女の子に対してちょっと優柔不断な主人公がいい. わかるわかるって 感じがする.

パブリック・アクセス ('93 アメリカ)

アメリカのゆがんだ一面をみることができる映画. メディアのもつあやうさも伝わってくる. ちょっとストーリーが理解できなかったところもあるけど, ハリウッド映画ではできない よさがあると思う.

リトル・シスター (オランダ)

オランダ映画. 主人公である兄の撮影するビデオカメラが映画の視点になっている. 一見すると, 兄弟愛を描いたもののように思えるが, 実際はもっと関係がゆがんでいて, それを癒やしていく話なんだと思う.

奇跡の海 ('96 デンマーク)

世間の目からみれば狂気とも思える程, 夫を愛しつづけた女の物語. ベティー・ブルーを 見た人はあの感じと思ってもらえればいいと思う. ビデオからフィルムにプリントしたそう だが, 画面の粗さも効果的. ただ, エンディングの鐘がなる場面はちょっと興ざめ(ここは 泣くところなのかもしれないが). 2時間を越えるが長さは全然感じない.

ロスト・ハイウェイ ('96 アメリカ)

David Lynch 復活を思わせる新作. Lynch ファンでない人にも十分おすすめ. ツインピークスにはまった人は十分楽しめるだろう. ただ, 少々謎を解きすぎるかもしれない. これが逆に普通の人にもすすめられる理由になるのだが. ディテールの細かいところや音楽にも Lynch らしさを感じさせる.