今回もやってきました。ワールドカップ。

チケットはオフィシャルサイトで去年から手に入れていた。
住所を偽って(国名を韓国って書いて日本の住所を書くとか)日本での開催をゲットする こともできたそうだが、ぼくは真面目に(?)チームを追いかけるというTSTというチケット シリーズを手に入れた。 これはいろいろな組み合わせ方があるのだが、ぼくが買ったのは予選から準決勝まで、チームが 負けても見られるというもの。6試合分。 あ、ちなみにチームはスペイン。ほんとはオランダが見たかったのだが、オランダは予選で負けて しまったので(笑)。 購入したのは、組み合わせ抽選の前だったため、運悪く(かな?)すべて韓国での試合ということに なってしまった。イングランドとかアルゼンチンとかにしてれば全部日本で見られたんだけど。 でもどちらも選ばないなー。

チケットはフランスのときと同様不安なもので、5月になってもなかなか届かなかった。 5月になると、オフィシャルサイトでは最後の早い者勝ち販売がされていて、これを使って入手する同僚も いたりしてますます不安になる毎日(こっちのほうが1試合ずつだから無駄がないよなー)。 ネットで情報を集める毎日が続く。届いたという人がいて不安になったり、まだという人がいて安心したり。 結局のところ、チケット自体は始まる10日前ぐらいに届く。 が、決勝ラウンド1回戦と準々決勝のチケットがない。ちとあせるが、勝ち抜きかたによって試合日程が 変わるので、決定した時点で発券しにいかないといけないのだ。 これはこれで予定が立てづらいのがつらいとこ。 一日ずれるだけだけど、開催地が全然違うから。 チケットそのものはなんだかカラフルでゴージャスな感じ。フランスのときのと見比べて(自分の 前回のページで)みるが、かなりの高級感。

なんだかなんだいっても大会は始まるもの(あたりまえ)。 とはいうものの、この(といっても知らない人にはわからないか)仕事の状況では予選からいくことは もはや不可能。基本的にあきらめる。がチケット自体は一番高いところを買っているので売れるものなら 売りたいところ。するといっていたチケットの個人確認も韓国ではしないそうですし。 ネットの掲示板で情報を出し、南アフリカ戦と決勝ラウンド1回戦をなんとかさばく。 予選の2試合はあきらめ。300ドルが紙となる(いい記念品にしときます)。 で、結局のところ6枚のうち準々決勝と準決勝のみとなる。 スペイン1位は間違いないと信じ、6/21-26とする。

やっといくことに決め、上司に休む宣言をしたのち(つーか仕事してる場合じゃないっしょ、ふつー)、 航空券もホテルもなんとか押さえる。 余裕かましてたのだが、同僚が26日、つまり準決勝の次の日帰りはもう取れないらしいとかいったのであわてたのだ。 とりあえずネットで検索し、逆オークションサイトを発見し、連絡をとったところ、あっさりとれた。 もちろん値段も思ったとおりの程度。 ホテルに関してもネットを利用して、韓国政府公認の宿を取る。きっとワールドカップってことで どこも高い設定だろうが、それでも安い。1泊5000円とか、6000円とか。 フランスのときにはツアーだったけど、旅行社に毎日電話してたことをおもいだす。 あれはチケット騒動があったからなんだけど。今回は全部自分で手配してる。 それにネットが役立っているとおもうと、4年って長いなーと思う。

大会が進むにつれ、どんどんと見たいと思っていたチームが敗退していく…。 本当に世界のパワーバランスっていうか勢力地図っていうか、そういうの変わったんすかね。 本当に波乱なんでしょうかね? それはさておき、6/21、つまり出発の日から準々決勝が始まるんだけど、その日のチケットは もっていなかった。結局スペインは1位通過したから。 でもせっかくだから見たいなと思ってまたしてもネットで情報を集め、個人売買で手に入れる。 出発の前々日に。 チケットは2万円なり。一番高いカテゴリで300ドルというところだから、かなりの安売りだ。 ぼくもそこまでは安く売らなかったな…。 うる人も紙切れにはしたくなかったらしい。 でも試合はドイツvsアメリカ。非常に微妙。 無理していくほどの対戦ではないといえばない。

さて、出発日。 飛行機は成田を10:00発。アシアナの105便。 もっと早くから決めていれば、同じ時間で羽田発金浦行きというのがあったらしく、ちと悔やまれる。 そうそう、韓国って知らない間に国際空港が変わってたんですね、仁川とかいうとこに。 しかも成田みたいにソウルから離れているときてる。 で、国際線は2時間前につかないといけないの法則により、東京駅を7時のNEXで。 と逆算していくとなんとなく5時半起き。結局のところ駅には6時半ごろついたからもっとゆっくりしててもよかったんだよなーってところ。 成田ではイミグレーションを簡単にするってことで、日本の出国手続きのあと、すぐに韓国の入国手続きができるように なっている。空港での時間はとにかく暇だからこれはありがたいところ。 そうそう、これも知らなかったんだけど、日本も出入国カードってやつがなくなったんですね。しらなかったす。 時間があったので、会社のメールでも最後に読もうかと思っていたんだけど、なんとPCのバッテリーがだめになっていた。 普段はACでやってたからバッテリ駆動はしてなかったので気づかなかった。 なので、会社のメールは帰るまでよみません、すいません。>会社の方々。 まぁ、ここまでは順調にやってくる。

成田でチェックインを済ませたあと国内線のチケットを手に入れようとしていた。 ネットで個人売買をしたチケットの会場はウルサンという電車やバスで5時間もかかるところで、 飛行機だったら1時間だからだ。しかも飛行機は7000円ぐらいなのです。 すごく安いと思いません?日本の感覚だからかもしれませんが。これだったらのるっしょ。 と思っていたんだけど、同じように考える輩は沢山いるそうで、もうチケットはないそうだ。 がーん。波乱の始まり。現地でキャンセル待ちしてくださいと言われる。 結局いけなかったらどうしようと思う。2万円がパーになってしまうのはよしとしても、現地で 同僚と落ち合う予定だったのだ。連絡もつけられないしどうしようと思う。 飛行機が無理なら即バスか電車に切り替えたほうがよさそうだし。

と順調だたはずなのに、かなりの不安をかかえつつ飛行機に乗る。 チェックインのときに通路側をお願いしますといったのに、見事に真ん中。 座席記号はDで、ジャンボだと3人、4人、3人ってなるから通路側になったのかもしれないけど、 飛行機が小さいんでですね。2人、3人、2人ってなっててDだとど真ん中になったのです…。 周りはサッカー見に行くらしい人たちでいっぱい。日本代表のレプリカきてる人たちって どういう気持ちできてるのかなーと質問してみたい気もするが、争いに巻き込まれてもなんなんで 聞くのはやめておく。 朝早かったせいか、機内食が出る(2時間なのに…)間以外はほとんど寝る。 周りも寝ていた人が多かったように思う。

フライト自体は30分ぐらい定刻から遅れての到着だったとか。空港が混雑しているかららしい。 仁川空港から国内線発着がほとんどになった金浦空港へはバスで移動する。6000ウォン。 30分ほど走るんだけど。周りの風景はほんと日本と同じ。車が右側を走ってるのと、読めない字 ばかりというのが違いかな。
金浦ではとりあえずチケットがないからカウンタで聞いてみるとやっぱりないらしい。 キャンセル待ちができるかと聞いたら先払いでできるとのこと。この辺詳しくないのでかなり失敗 するのだが、キャンセル待ちってお金払うだけじゃなくて別のところでスタンバイとかいう手続きを しないといけないんですね…。 これを知らなくて出発(16:30)の1時間前に聞きにいったらスタンバイを申し込めといわれる。あぅって感じ。 いってみると92番という番号を受け取る。92番って…ほとんど無理じゃないすか。 係の人に聞いてみると60番からだそうで、それでも33番目。係の人も無理じゃないかな―と つれないお答え。一応もう一本あとの時間(17:30)を指定されたけど。 ちとあせって、別のルートを考える。もうバスは無理。電車はもともと無理だし。 となると、釜山へ一度いってそこからバスという手が考えられる。釜山からウルサンまではバスで 1時間半ぐらい。試合が20:30からだからなんとかならなくはない。ちなみに韓国国内の飛行機でに 移動はどこへもだいたい1時間ぐらい。 聞いてみたところ、釜山行きはなんとかなるということで押さえることにする。これは16:50発。 つまりは両面待ちの状態に。 不安になりながら、ブラジルvsイングランドを見る。 16:30のキャンセルは結局無理。係の人にキャンセル待ちは何枚出たのか聞いてみると結構でたそうで 、次のぼくの番は5番目になっていた。 係の人もなんとかなるんじゃない?というので釜山行きをキャンセルする。 とにかくあわただしい。つーか買ってすぐにスタンバイの列にいれておけば、もう一本前でいけたんだけど。

そうこうしているうちにキャンセル待ちの時間。なんとか手に入れてダッシュで乗り込む。 結局のところブラジルvsイングランドは最後まで空港のテレビでみることに。 まあ見れたからよしとしよう。

座席は一番後ろ。ま、いいんだけど。隣に居合わせた日本人(というかほとんど日本人だった)の おじさん(50ぐらいかなー)としばし話をする。 なんでもチケットはもってないそうで、席も余っているらしいし、せっかくだからいってみようと 思っているとのこと。フットワークが軽いのはいいことですな。

空港につくやいなやスタジアムへ直行しようとスタジアム行きのバスに並ぶ。 が、バスは来ず。いつくるのか埒があかないのでタクシーにのることにする。 乗るときに日本語の話せるボランティアの方がいて、会場までは問題なくつく。 所要時間は30分ぐらい。で8500ウォンほど。日本では考えられないぐらい安い。初乗り料金が 1500ウォンですからね。言葉はとにかく通じないので、それだけなんとかなれば使いではあります。

スタジアムの外には人がごったがえしている。 席が余っているからなのかしらないが、学校のクラス単位できてるような団体もいる。 もちろんいかれたサポータたちもたくさんいる。でもドイツ人もアメリカ人も少なそうだ。 スポンサー会社によるイベントも行われていてにぎやか。 日本の会場にはいかずじまいだけど、こんなイベントが行われているのでしょうかね? 外は暇なので中に入ることにする。 試合開始1時間きってるんだけど確かにすいてるなーって感じ。 席は上段の真ん中ほど。かなり上のほうだといっていいかな。 しかしこのスタジアムはサッカー専用ということだけあってピッチまでの距離がとても近い。 イングランドで見たときもこんな感じだったなーというのを思い出す。日本だとカシマとかが 近いのかなー。いったことないけど"Wュビロスタジアムもそうといえばそうだけど、規模違うしなー。 こういう近いところは感動もひとしおって感じ。

入ったころはぼちぼち練習が始まるってところ。 どっちもなんかうなるってところが足りない気が…。シュート練習しててもふかしてばっかりだ。 やはり人気のないカードってこんなもんなんでしょうか。

試合は定刻どおりに開始。でもスタンドは確かにかなり空いている…。 でも試合開始のホイッスルが鳴ったときには感動で胸があつくなりました(笑)。 やっときたよって感じで。 試合内容はアメリカががんがん責め、ドイツが耐えるという展開。 オフサイドトラップにかからないように最前線はおとりで、その後ろから抜けてくるという 単純なパターンながらそれが面白いように決まる。組織としてよくオーガナイズされてる感じ。 ドイツはなにもできないんでしょうかね…。 でもって決定的なチャンスを何度も作る。 アメリカの試合は見たことなかったけど、こりゃ強いねって感じ。 ベスト8まできたのもまぐれではないでしょう。 と何度もチャンスは作ったけれどもドイツのGKカーンの奇跡的なセービングにより失点しない。 これがドイツの強さなんでしょうか。 しかもドイツはフリーキックから得点と、数少ないチャンスをものにしてるときてる。 後半はアメリカも疲れたのか前半のような後ろからの飛び出しがなくなり、前半ほどがんがん 責められなくなっている。 アメリカのコーナーキックからの混戦はよく見えなかった(あのライン上のディフェンダーの手に あたったやつ)。なんで、なにをもめてるのかよくわかりませんでした。逆サイドだったし。 生で見てるとこのように距離が離れているせいでテレビよりもよくわからないことって沢山あります。 じゃあテレビで見ればいいじゃんと思うかもしれませんが、それは違います。 コンサートもお芝居もテレビで見ても面白くないっしょ? それも面白いよという人は生を体験してなさすぎ。 なんてじじいのお説教はおいておいて、試合は1-0のまま終了。 なんか見せ場が少なかったなー。クローゼもいまいちだったし。 ドイツがドイツらしく地味に勝った、終わってみれば勝ってたっていう感じだ。 そうそう、試合中韓国の人(しかいないわな)が「てーはみんぐ」ってやってた。それも少しの人が やるとかなり大きな輪になる感じ。なんなんすかね。日本でもやってたんでしょうかね。 ちと恥ずかしいですな。

試合終了後は同僚2人とゲートで待ち合わせる。待ち合わせないと足がないので、このあと困る。 空席が目立ったとはいえ、それなりに人いるので、あえなかったらどうしようかと不安になるけれども、 そんな不安は無駄であっさりと会える。 同僚はレンタカーでソウルからやってきており(5時間ぐらいかけて!)、近くの駐車場に止めているそうだ。 学校のグラウンドを開放しているとか。 日本だと車で来ないようにいっていたかと思うんだけど、韓国ではそこまで禁止してないらしい。 ソウルじゃなくて田舎だからかもしれないけど。

車でウルサンから光州まで移動。って簡単にいっても300kmぐらいあるわけで、近いわけではない。 乗せてもらって感謝です。ぼくは運転できないので(資格はあるけど)、ありがたいかぎりです。 一気に光州までいってしまうのかなと思っていたんだけど、さすがに疲れているとのことで 途中の街で泊まれるところがあればそうしようということに。 サービスエリアで地図をゲットし、真ん中ぐらいいったところの街、晋州にいくことにする。 そこでみつけたホテル、東邦観光ホテルは今回の旅でおそらく最高であろうという感じのところだった。 3人だからミングルという韓国式の部屋だったけど、十分広く洗面設備もばっちり。きれいだし、なんと 日本語も通じるし。 それに加えてフリーのインターネット環境まで!これで12万ウォンは安い。 早速PCをつないで、nikkansport.comをみたり。 しかしながら1時も過ぎておりかなり疲れたのでみんなそっこーで寝る。

次の日6/22。朝食を最上階のレストランでとる。ぼくは韓朝式朝食というのを頼む。魚がうまい。 やっぱりキムチはついてくる、からいもの沢山って感じだけどうまかった。 ホテルの食事は高いものだけど、物価が安いので13000ウォンほど。

車でさらに2時間ちょっと走るとスタジアムに。3時間近く前にスタジアム入り。 どうやら今日のスタジアムは昨日とちがってスタジアム近くには車が入れないらしい。 駐車場もみつからないので路上駐車することに。 駐車禁止とられないかとも心配になったが、それはないでしょうというほどの路上駐車。 路上駐車ながらもかなりの遠くに止めることになる。 スタジアムまでのみちすがら、当然ながら多くのサポータに会ったわけだけど、みんなあの赤い Tシャツきてる。子供からお年よりまで。 道でも売ってて買おうかと何度も思ったけど、やっぱりもったいなくてやめる。 お土産にほしいっていう人いますかね…。

スタジアム外は昨日と同じくいろいろな催しが行われているが、とくに面白いわけでもないので、 中にはいることにする。 今日の席はバックスタンド上段ながら3列目というよい席。ちょうどよく見渡せる。 しかも通路わきなので退場もしやすいときてる。 とはいうものの2時間ぐらい前にはいるとさすがに暇で、入るまえに買った海苔巻もあまり食欲なく 食べられず残してしまい、しばしうたたねする。日差しがかなり強く暑い。 スタジアムはウルサンと同じくサッカー専用だけれど、楕円状に囲んでいるのでややピッチまでは遠い。 専用というのにはやや中途半端か。そのせいもあってか、あの「てーはみんぐ」はウルサンのときよりも 響かないで空に抜けていく感じがする。 スタンドは次第に赤くそまっていく。アウェイ側のゴール裏の座席には赤と白の紙がおいてあって 文字を形作っている感じなんだけど、なんて書いてあるのかよくわからない。ASIAって書いてあるのは わかったんだけど。

チーム練習が始まる。韓国サポーターは早くも大騒ぎだ。まぁ気持ちはわからんでもない。 昨日のドイツ、アメリカと違って、韓国はシュート練習もびしびし決まって、なんか勝ちそうな雰囲気。 今日のソウルはすごいことになってるだろうから準決勝は勘弁してほしいなと心から願う。 スペインはマイペースな練習だ。でもプレーのひとつひとつがうまいなぁって感じがする。

試合が始まる前の選手紹介。韓国の選手で盛り上がるのはもちろんわかるんだけど、一番盛り上がったのは ヒディング監督の紹介のときだった。就任前は確かにやばかったので、それをここまで立て直したのはすごいと 思う。日本ではいまいちだったのだが。 試合開始のときにもゴール裏ではオランダのでかい国旗が広げられていた。ほんとに監督のことを信じてるっぽい。 トルシエではこうはならなかったろうなぁ。

試合はほどほどの決定的な場面があるものの最後の詰めを欠き、延長、PKとなる。特にスペインは ラウルがいないせいかわからないが、最前線の迫力がいまいちない。まぁアイルランド戦もそうだったんだけど。 スペインで特筆すべきはイエロ。ほんとうまかったです。パスカットよし、フォローよしって感じで。 これが見れただけでもよかったんだけど、やっぱりラウルが見たかったなー。

PKになったときには、もう韓国が勝つのを確信しちゃいました。つーかスペイン負けてもしょうがないかなと。 ホームでサポータが沢山いるからってわけじゃなくて、こういうときってやっぱ勝てないっしょ。 案の定狙いすぎのPKを止められて万事休すって感じ。いまどきのPKは思いっきりけるっしょ…。

そうそう、今日も昨日と同じくあのモリエンテスのセンタリングはラインを割ったかどうかはわかりませんでした。 逆サイドだったし、リプレイは出ないし。 テレビで見ましたが、明らかに出てないですな。どうみてもミスジャッジでしょう。 日本のテレビではそうはいってなかったでしょうかね? イタリア戦に引き続き韓国はまたしても審判で勝ちました。まぁ相手がそれを問題にならないぐらい 強くないってことなんですが。これもサッカーですなぁって感じです。

というわけで韓国をもう1試合みることになりました。 サポータたちは当然大騒ぎ。日本代表だったらぼくもそうなるもんなー。 いやはや驚きです。まぁ負けるという気はしませんでしたけどね。

スタジアムを出てから路上駐車しているところまでは一苦労。車に乗り込んでからは渋滞で二苦労。 トルコvsセネガル戦には余裕で間に合うとおもっていたのだが、延長にもなったしすごく混んでたし で、宿もなかなか見つからずで結局試合開始には間に合わなかった。 宿は予想通りの感じではあった。まぁ悪くはない、って安いもの。1泊50000ウォン。 きっとワールドカップ期間で倍増してると思うんだけど。

宿の近所に飯を食いに出る。やっぱ焼肉でしょってことで、混んでいそうなとこに入る。 店に行く途中で今日の試合の号外を拾った。全然読めないが熱い文章なんでしょう。 裏にはソウルの市庁前に集まる人たちの写真が掲載されている。なんかすごいなー。 店にあるテレビではもちろんサッカーをやっている。もう前半が終わるところだ。 焼肉とはいっても野菜がたっぷり。カルビはもうおしまいとかでプルコギあたりにする。 どちらかというと野菜炒めに近い。鉄板だし。たまたまそういうとこだったからかも。 店の人がパフォーマンスつきで焼いてくれてそれをいただく。 たぶん日本でも同じようなものが食べられると思うけど、なんかうまい。 値段はもちろん安い。3人で5000ウォンぐらい。

3人での旅はここで終わり。同僚2人は明日ソウルに向けて再び出発だそうだ。3日連続で かなりの距離を移動することになる。すごいなー。 ぼくのほうはせっかくだから明日一日は光州を観光することにする。 風呂に入ったけれど、お湯が出ない。イタリアに行ったときを思い出す。 風邪ひかないように祈りながら入る。 出たあと洗濯をしようとしたら、今度はお湯が出た。ボイラーのせいかしらんが、脱力する。

3日目。 今日は光州で一日観光。ややお天気が気になる。 光州ビエンナーレというコンテポラリアートの展覧会をやっている(たぶん横浜でやってたようなやつ) ので見に行こうと思う。 その前に明日の電車の切符を押さえておこう。宿のすぐそばのバスターミナルからタクシーに乗り (バスの乗り方がよくわかんないし、タクシー安いし)、駅へ向かう。 しかしすでに「ステーション」がなかなか通じなくてやや不安になる。運転手はこわもてのおばさんだった。 駅で切符は感単に買うことができた。 日本で買っていったガイドに書き込むだけでいいという表があったので、それを利用したのだった。 9:00発のセマウル号。34000ウォンぐらい。どう考えても安いので一等にしておく。 駅では観光案内があって、日本語が堪能なかたがいらっしゃるので、光州ビエンナーレまでの行き方を教えていただく。 ちょうど同じようなことを考えていた日本人のかたがいたので一緒に。 その方は昨日の夜街中にくりだしたそうだが、街は大騒ぎだったらしい。ソウルはもっとすごかったんだろうなぁ…。 で、光州ビエンナーレへは駅前からシャトルバスが出ているとのこと。 バスの発着所で待っていたら雨がぱらぱら降ってきた。かさないしなーとますます不安になる。 ビエンナーレの入場料は10000ウォン。韓国にしては高いんではないすかね?横浜はもちろんもっと高かったけど。 展示はナム・ジュン・パイクのビデオインスタレーションをはじめとしてなかなか充実したものだと思う。 日曜ということもあってか、人出もそれなりにある。 ただものすごく気になったのは展示物の壁に書かれたおびただしい数の落書き。 読めないので作品の一部かもしれないが、そうとは思えなかった。 落書きするようなやつには見る資格がないとはいわないが、もしぼくが出展していたら二度と出展はしないと思う。 とえらそうなこというのもなんだな。 2時間ちょっと見たあと、外に出てみると、ついに雨。しかもけっこーちゃんと降ってる…。 あー。

しばらく待って小降りになってきたところで、別の展示会場へ(横浜もそうでした。いかなかったけど)。 これにもシャトルバスに揺られていく。 場所は5.18公園という、光州事件にゆかりのあるところだ。作品もそれの影響を受けたものが多い。 人もあんまりいない。寂しい感じだ。 1時間ほどして帰ることにする。が、シャトルバスがなかなか来ない。できれば駅へ戻りたいのだが、 それ行きのバスはきそうもなかったので、もとに戻るバスにのる。 通り道では宿の近くのバスターミナルを通り、運行表ではとまるようなことが書いてあったのだが、 とまらなかった。身振り手振りで降りたいということをつたえようとしたが、だめだといわれた(ような気がした)。 ここでもこわもてのおばさんだった。

元の会場(会場そのものがビエンナーレ館という)に戻って、駅に戻りたいんだと係の人にたどたどしい英語 でたずねると、たとだとしい日本語で答えてくれた。 坂を下って、陸橋を越えて、1番のバスにのると。 で、いわれたとおり(のつもり)に坂をおりても陸橋はなく、バスも1番ってのは走っていない。 もう勘で適当にあるいていくと(もちろん大雑把な地図は見ながら)、後ろからやってきた見知らぬ(あたりまえか)車の人から 声をかけられる(みんなあの赤いTシャツを着てた)。 どうやら道が違っているらしい。とんでもない方向へ歩いていたのを見るにみかねて声をかけてくれたようだ。 しかたがないので(っていうか最初からそうしておけばよかった)、タクシーに乗って駅に戻る。

駅ではまた観光案内にいって、繁華街への行き方を聞く。 バスがいいという。しかもちゃんとどこで降りるのか紙に書いてくれ、これを運転手に見せればいいというと いうことまでしてくれる。感謝。 今度こそバス停は見つかり、無事バスにのる。紙の効果は絶大で、降りるべきところで運転手が合図してくれた。

繁華街は地下街があったりとなかなかのもの。 まずはご飯を食べることにする。朝パンを食べたきりだったから。時間はすでに5時をまわっている。 飯といってもよくわからないので、空港でしいれたガイドブックに載っていた「無等山」という店にいく。 ここでは魚を丸ごと煮込んだ味噌汁(魚の姿形はほとんどない)みたいなものが食べられて、どうやら名物らしい。 客は誰もいなかった。言葉は相変わらず通じないと思うので、ガイドにのっていた写真を見せる。 韓国の食堂はどこもそうだが、サイドディッシュというべきキムチなどが大量に出てくる。 これだけでご飯食べられるぐらい。 それにどんぶりの味噌汁。これはうまかった。半分ぐらい食べたところで、追加してくれて (持ってきてくれたときになんとなくうなづいたからなのだが)、はらいっぱいになる。 それでいて、5000ウォン。なんと安いことか。

飯を食い終わったあとは繁華街をぶらぶらする。特に買うものもないのでほんとぶらぶらする。 雨はすっかりやんだ。傘も買わずにすんだ。明日のことを考えて買うのもどうか(3000ウォンほど だったし)と思ったが賭けてやめる。あの赤いTシャツもいたるところで売っていたがやっぱりやめる。 朝会った日本人の話では5000ウォンから10000ウォンの間であるらしい。まあ正規なものっていうのもないからなー。 地下街にはテレビがあって、そこでは昨日の試合を再放送している。 街頭テレビよろしくみんなそれを見て歓声を上げている。 昨日からテレビでは何度も再放送してると思うんだけど、なんかとにかくみんな熱心だ。 地下街だけでなく、地上の繁華街にもテレビが置いてあるところはいたるところにあるんだけど、 どこも再放送を流していて、店の人も真剣に見てる。 繁華街では露天でするめを売っていたりしてちょっと気になるがはらいっぱいなのでやめておく。

小一時間ほどぶらぶらして、タクシーにのって宿の近くのバスターミナルへ戻ってくる。 バスターミナル横には新世界デパートっていう大きなデパートがある。 一通りぐるっとしたけど、やっぱり買うものはなく、とりあえず風呂あがりと朝食用のオレンジ ジュースだけ買って帰ることにする。 デパートの1Fにはスタバがあるので寄ってみるが、今日ホットはできないとのこと、豆を挽く 機械がこわれたとのことで。ホットのないスタバには魅力がないのでそのまま帰る。

風呂は今日もお湯が出ない。 フロントにいおうかとも思ったけど、意思疎通も大変だなーと思ってあきらめる。 このページを書いてもう一度チャレンジしたら今度はちゃんとお湯が出た。 あったかいのはいいわー。 次の日早いので早めに寝る。 外はどうも雨が本格的に降ってるっぽい…。

4日目。今日はソウルへ移動する。 3時ごろ雨音(正確にはぬれた路面を走る車の音)でなんとなく目がさめ、そのあと少し眠れなくなる。 7時起床。準備して出かける。 このページをアップするのに電話を使ったのでフロントで清算しようとしたらフロントには人がいない。 カギが何本かおいてはあるんだけど。 どうしようかなーと独り言をいっていると人が出てきた。床で寝ていたらしい。 フロントの人はフリーの翻訳サービス(電話越しに通訳してくれる)を利用してぼくと意思疎通をする。 で、結局電話代はいらなかったとのこと。なんかけちって損したなー。

駅にはタクシーで。今日は駅というハングル語を覚えておいたので問題なかった(それで通じてたかは不明)。

セマウル号は1等だけあって、座席はいい感じ。光州発ということもあってか人もまばら。 ソウルに着くのは4時間後。特急だけどそれなりに時間がかかる。 車内では飲み物サービスがあったり、ヘッドホン貸し出しで映画がみれたりとなかなか。 でも結構朝早かったので半分ぐらいは寝る。 途中、どの駅かはしらないけど大量に乗ってきて、車内はほぼ満席。前の日に買っておいてよかった。 隣にも人がきた。軍人だった。どうやらえらい人っぽい。 べつになにされるわけでもないのだが緊張する。 11時半ごろには食堂車にいって昼飯をくう。弁当1種類しかなかったけど、ちゃんとあったかいし、それなりにうまい。 95000ウォン。10000ウォンだしたけど、おつりはくれなかった。まあいいか。 ハングルしゃべれたら抗議するところだ。

電車は1時すぎにつき、地下鉄で今日からの宿がある新村に向かう。雨は傘がなくてもなんとかなるけど、 そこそこ濡れるという微妙は感じ。 ソウルでの宿のネットで適当に選んだんだけど、どうやらそこそこの町のようで、店なども沢山あってにぎわっている。 マックもバーガーキングもあるし。 雨に降られながら宿を探すが見つからず。 ちょっとぬれすぎかなと思って、駅の通路ばたで売っている傘を買う。5000ウォン。 昨日の繁華街より高かったが、しかたない。ぼられたかもしれないけど、5000ウォンなら文句いうほどでもない。 さらに10分近くさまよって宿を見つける。

今日のところは昨日までと同じような感じだけど、カギがもらえなかった。 韓国ではフロントにあけてもらうというところもあるようだから、それにあたったのかもしれない。 荷物をおいてでかけるが、用心のためバッグにはカギをかける。まあこれは普通か。

ソウル内観光といっても特に決めてないので、おそらく一番の繁華街である明洞へ。 ふらふらしてスタバに入る。今日はホットがあったよ。 スタバの値段だけど、カフェモカだと4000ウォン。なんか日本と同じかそれより割高な感じ。 全体的な物価からいってかなり高いのではないでしょうか? 天気も悪いので、特にいきたいところもおもいつかず、とりあえずあの市庁前にいってみることに。 駅でプリペイドカード(スイカみたいな非接触なやつ)を買う。7000ウォンだが、額面は5000ウォンと いう不思議なカード。でも料金は通常よりも割り引かれてた。なんか不思議。

市庁前にいってみる。たしかにここなら200万人は集まるわなって感じな広さ。日本にはこんなに広いとこは ないでしょう。っていうかまずサッカーで200万人は集まらないわな。 せっかくなので、そばにある博物館にちょっと寄る。

次に新竜山というとこにある電気街にいってみる。駅から遠い割にはどってことなかった。 似たようなとこはどこかでもいったことあるなー。ま、どっちみち買うものもないんだけど。

再び明洞に戻って少し早めに飯にする。石焼ビビンバかなと思って、パンフに載っていた 全州中央会館とかいう店にいく。日本で売ってるガイドブックにもよくのっているらしく(外に本の表紙のコピーがあった)、日本人ばかり。 それはいいんだけど、なんか高かった。 生肉ありの石焼ビビンバで14000ウォン。日本並かな? でもすごくうまかった。例によってサイドディッシュは沢山。

まだ帰るには早いのでロッテワールドにいってみることにする。97年にきたときにはいかなかったので。 途中テクノマートという秋葉原デパートのでかい(そしてきれい)ところにもいってみる。 月曜ということもあり、人もまばらだったが、細かな店が沢山あった。 ロッテワールドは遊園地だけど、一人で乗り物にのるのもなんなので、入場だけできるチケット11000ウォン(夜なので少し安い)を買って入る。 中はそれなりに混んでいる。中坊っぽいグループがたくさんいて、この年代のグループデートにはもってこいなのかなとも思う。 後楽園ゆうえんちみたいなものだしね。 なかではワールドカップにちなんだパレードをしていた。 ここには小一時間いて帰る。

宿のテレビはNHK安Sも映る。今日からウィンブルドンなのね。 もちろんサッカーの再放送はしてる。ブラジルvsイングランドも落ち着いてみるが(空港ではキャンセル待ちが 気が気でなかったので)、やっぱみとれます。こういう試合が生でみたいです。 スペインvs韓国もみるが、スペインもうまかったなー。韓国はたいしたことないんだけど気迫だけはたしかにすごい。 勝つべくして勝ったって感じはした。 カメラ位置によってスタンドが遠巻きにうつると、あの辺だったよなーと思い出したりして(笑)。

5日目。今日はいよいよ準決勝。 試合は20:30からで、それまではやっぱり暇なので観光することにする。 9:30ごろ出かけたんだけど、早くもあのTシャツを来た若人がうろうろしている。 これから市庁舎前に行くのでしょうか?

昨日とはうって変わってお天気もよくなったので、出かけるにもいい感じ。観光船にでも乗ろうと思う。 観光船の時間にはまだ早いので、キムチ博物館というのにいってみる。駅はメディアセンターが あるところらしく、外国人も多い。 場所がよくわからない(どこにも案内がない)ので、例によって観光案内によって聞く。 またもや日本語がわかる人がいて、入口まで連れていってくれる。 入場料は3000ウォンもした。が、客は誰もいなくて内容もいまいち。ちょっとぼられた感じ。

観光船にのれる駅まで行く。 駅を出るやいなや物売り(Tシャツとかフェイスペイント用シールとか)がたくさんでている。 地上にでてみると、公園があって、そこでは今夜の試合を見ようという人達がたくさん集まっている。 勝手に集まっているってわけじゃなくて、ちゃんと大きなスクリーンがあって、テレビ局が準備している。 市庁舎前だけかと思ったらそうでもないみたいだ。 のどかな感じがいい。

船乗り場にいく。片道のものと、帰ってくるものが運航しているようだが、時間的に帰ってくるものが あと10分ほどで出航とのことだったので、そちらにする。7000ウォン。 船は漢江をのぼっていく。天気はよかったが気温はあまり上がってなかったし、風が吹くとかなり寒い。 冬だったらきっと乗れないとおもう。 船はワールドカップ競技場あたりまでのぼって戻った。所用時間は1時間ってとこ。 90分とも書いてあったんだんだけどなー。

船で周遊した後は東大門市場にいく。衣類とか靴とかの問屋街。安いかどうかはしらないが、きっと やすいのでしょう。かなりの人で賑わっている。店はちっさい間取りの商店がひしめきあってる。 歩道橋の上まで店になってる。 スポーツ洋品店ではレプリカユニも売っていたけど、どうみてもぱちものっぽいのでとりあえずやめとく。 そういえば、韓国の人達はあの赤いTシャツを着てるけど、レプリカは着てないね。 値段にしたら1桁違うからでしょうか?

もうしばらくぷらぷらしてもまだ時間があるので、例の市庁舎前にいってみることにする。この時間だったら まだそんなにいないんじゃないかなーとも思って。 でも、駅を降りるとそんなことは全然なくて、もうちょー混雑。 通行も規制されていて、もはや中心地には近づけなかった。しかたなく遠まきにみてみたりして。 時間は4時過ぎで学校も終っていてもおかしくない時間のような気もするけど、それにしてもこの人出は 多すぎないかい?学校休みになったりしたのかなー。そうでなかったらここまで集まらないと思うぞ、 と思うほど集まっている。

時間はまだまだ早いけれども、この混雑ぶりだったらスタジアムは大変なことになりそうだと思って、 いくことに。 さすがに駅も新しい。ソウルの地下鉄の改札はヨーロッパのそれみたいに棒をぐりっと回すタイプなんだけど、 この駅の改札は日本と同じようなやつ。 何万人もさばくのだから当然といえば当然か。 エスカレータで上がったんだけど、その途中でもはや「てーはみんぐ」の大合唱。 誰かがいうとみんなそれに応じるのよね。 会場の周りでは他の会場と同じようなイベントをやって賑わっている。 そんなのやる気もしないので、中にはいる。 今日の席を確認したらメインスタンドではあったけど、コーナのあたりでしかも一番後ろだ。 階段をあがるだけで一苦労。

キックオフまで2時間半ぐらいあるため、人はまばら。 一番上の席なので、風がふくと寒い。上着を着るがそれでも寒いぐらいだ。 スタジアムはこれまたサッカー専用だけどウルサンのようにピッチまでの距離が近くてとてもいい。 こんなところでやれるなんてさぞかし気持ちがいいことだろう。 ということを考えながら入るときに買ったポテトチップスとコーラを食べたあと、しばらくうたたねする。 今日も韓国側のゴール裏には人文字を作るための紙がおいてある。 今日はハングルで書いてあるからさっぱり分からない。

試合開始1時間ちょっと前になったらアトラクションで2人ほど歌手がでてきた。 有名な歌手なんだろうか?隣の人も口ずさんでいた。 韓国の応援の歌も歌ったけど、街中で聞くものと同じなのかはよくわからず。

アトラクションのあと、練習始まる。今日も韓国のシュート練習はちゃんと枠にいってていい感じ。 やっぱりドイツは枠にいかない。 光州でみたときもそうだったけど、韓国チームはシュート練習になると控えの選手はゴールラインにならんで 球拾いみたいなことをしているのがなんだか部活みたいで気になる。

試合のほうは先日のドイツとは比べものにならないぐらいよい。韓国はたぶん変わらない。 先日のスペイン戦が頭をよぎる。 韓国サポーターは選手の一挙手一投足に声援をかけたりブーイングしたり。 客席の上はすべて屋根で覆われているため、この声援が反射してすごい大きな音になる。 でも集中してやってるとその声援も気にならないのではないかと思ったり。 見ているこっちもすごく集中していたので全然うるさく感じなかった。 今日のレフリーは今までと違って(?)、ホームディシジョンはしない感じだ。 かなり厳格なジャッジなのでみていて気持ちがいい。これがスペイン戦だったらスペイン勝ったなと 正直思う。

試合内容は点差以上にドイツの完勝だと思った。確かにGKカーンのファインセーブはあったものの、 DFのパスカットの1歩が確実に早いし、1対1も強い。フリーキックをとられたときしかどきどきは しなかった。蹴るときには入りそうな気がしなかった。 攻撃に関してはどうもワンパターンな気がしないわけでもない。中盤はわりと無視で両サイドへ縦パス 1本、センタリングみたいな。 たまには大きなサイドチェンジとかすればいいのになぁと思う。 ゲームメイクできる人がいまいちいない(と思うんだけど)のが原因かなー? 韓国も先日のアメリカのように2枚目からの飛び出しをすればもっとチャンスがあったかと思うのだけど、 しなかったのかできなかったのかは微妙なところ。

試合はバラックのやっと入ったゴールがそのまま決勝点。 韓国サポーターも今日は勝てないかなーと思ってたのかしらないが、負けても惜しみない拍手と 「てーはみんぐ」を送っていた。外では花火ががんがん上がっていた。 今日の試合は見た甲斐があった。韓国サポータにとってみればワンサイドだったかもしれないが、 ドイツのプレーは決勝進出にふさわしいものではなかったかと思う。 ドイツだと常連なんで、そこんとこがいまいちなんだけど。

試合後の余韻にひたっているとなかなか帰れないと思ったので、速攻で駅に向かう。 駅では当然入場規制がされていた。階段は使わせないでエスカレータだけにしてるところが 賢いと思った。日本もそうだったのかなー? ホームもその甲斐あって、それほど混んでなかった。もちろん空いてはいないけど、ぎゅうぎゅう詰めでは ない感じ。 新村にも無事帰ってきてみると、ここでも歩行者天国があったらしく、みんな大騒ぎしている。 日本と一緒でサッカーを楽しんでるっていうよりお祭りを楽しんでいるのかなと思わなくもない。 まぁそれでいいと思うんだけど。次の大会のときにもそうなるかなぁ。

小腹が空いたので日本にはなくなったバーガーキングに寄って宿に戻る。 早速やっている今日の試合の再放送をみながら、このテキストを書いているときに大事件勃発。 PCのHDDがかたかた音をたてて動かなくなる。どうやらHDDがおしゃかになりそうだ。あと1日なのに…。 デュアルブートにしていたLinuxを立ち上げて書いたり。ここで気づいたのだが、バッテリはだめに なってないっぽかった。Windows2000を入れたときにこのPC用のアプリケーションを入れ忘れている のかもしれない。でもHDD換えないとだめなのかなー。

風呂に入って落ち着いて、だましだまし使いながら、これを書く。 このテキストはデジカメ用のコンパクトフラッシュにいれることにする。 この後ちゃんとアップできるといいんだけど。

それにしても今日の試合の再放送やるの早いなー。もう2回目(というか2局目)。

最終日。今日は帰るだけ。 といっても飛行機は19:00過ぎなので、ちと観光する。 ソウルタワーというのにいってみようと思う。 宿をチェックアウトするときに電話代について聞いてみるとタダだそうだ。 光州での宿もそうだったけど、政府認定のワールドカップ用宿泊施設は電話代がタダなのかしらん。 新村の駅前は昨日の喧騒がうそのようだ。きっと市庁舎前も、船乗り場もどこもかしこも何事もなかったようになっているのだろう。 でも街行く人たちはあの赤いTシャツを着ているけど。 そういえば、昨日帰ってきてテレビを見ていたら試合後(かな?)のイベントでコンサートみたいのを やってたんだけど、そこに出ている人たちはあの赤いTシャツを着てなくて、オフィシャルショップで 売ってるようなやつを着ていた。やっぱりオフィシャルグッズじゃないのを着て公のところには出ないのかしらん。 日本では昨日の試合を応援してたようだけど、あの赤いTシャツを着てましたね。 日本でも売ってるところがあるんでしょうか?

一番近い駅のコインロッカーにでかい荷物を入れ、ソウルタワーへ。 とその前に朝飯として冷麺を食う。ビビン麺と悩んだけど。 味はちとぼくの好みではなかった。まぁこちらが本場なのかそれとも、うまくない店に入ったのかはわからず。 5000ウォン。

ソウルタワーに向かう。ソウルタワーは南山公園の中にある。公園はちょっとした山を利用している。 地図をもっていないので、遠くに見えるタワーを目指して歩いていく。 ガイドには10分ぐらいって書いてあるからそんなに大変じゃないだろう。 が、これが失敗の元だった。歩けど歩けどタワーには近づかず。どちらかというと遠くなってるような…。 天気もいいし、かなり汗だく。反対側から歩いてくる人がいるから、そんなに間違ってないと思うんだけど…。 途中車が追い抜いていくとヒッチハイクしたくなる。

なんと、1時間ほど歩き回ってなんとかたどり着く。タクシーのっておけばよかったと素直に思う。

タワーに登る。確かに眺めはよい。ソウルが一望できる。まぁ山のてっぺんにあるから登らなくても十分街は見渡せるんだけど)昨日の熱戦の場、ソウルスタジアムも遠くに見える。 ここまでどこから来たかということと、どういう道をたどってきたかを確認すると、かなり歩いたことが伺える。 最後にきてかなり疲れることをしてしまった。

ぐるっと一周して下に下りるとロープウェイがあるのを見つける。あう。 これに乗っていればもしかしてすごく早かった?ガイドの通り駅から10分で来たのかしらん。 同じ道を下って1時間かける元気は全然ないので、ロープウェイに素直にのる。変なところには きっとでないだろう。 ロープウェイは所要時間3分でふもとにつく。 降りてみて気づいたのだが、最初のぼりはじめた場所がよくなくて、タワーを目指してショートカット しようとしたんだけど、もう少し道なり(100mぐらい)に歩いていればロープウェイに乗れたのだった! そちらの道へ戻って街に戻るのはしゃくなので、別の道で街へ降りる。すごく近かった…。

この時点で1時近く。 ぼちぼちお土産でも買わないといけないってことで明洞に戻る。 土産物(明らかに日本人ねらい)の店に入ってみるが、どうも買おうという気にさせるものがなく、 ロッテ百貨店に。 そこで海苔とかキムチとか定番なものを買う。それでも安いもんだ。 とりあえず押さえはできたんだけど、今度は現金が心もとなくなってきたので両替することにする。 2年前のアメリカ出張のときに持っていたが全然使わなかったTCがあったのでそれを現金化することに。 ただ、TCにあまり慣れてないのかしらないが、結構時間がかかる。本物かどうかがよく分からなかったみたい。 いろんなところに電話していた。40ドルほど現金化する。

昼飯はどうしようかなぁと思う。チヂミでもと思ってあたりを歩くが、なかなかそれらしいものに 出会えない。焼肉とかはあるんだけど。 そういえば、焼肉は同僚と光州と食べたきり。 骨付カルビは結局食べなかった。一人で食べるにはちょっとなーって感じ。 以前来たときに食べたからよしとしておこう。 で、なんとかみつけたところでチヂミにありつくが、これもなんかなーって感じだった。 11000ウォンってのもちと高め。

ぼちぼち空港に向かったほうがいいかなという時間。 その前に同じ路線にある教保文庫というでかい本屋に行ってみる。 で、いってみたけど、店のレイアウトあたりが以前きたことあるような…。 たぶんきたことあるということで、そこそこにする。 仁川空港へは街からリムジンでいくか、金浦空港からリムジンでいくかという方法があるが、 値段が安いのと時間が読みやすいってことで後者にする。それでも1時間ちょっとかかる。 金浦空港からのバスは行きと同じだと思ったので6000ウォンかと思っていたら4000ウォンだった。 この非対称さはなんなんでしょう?

仁川空港につく。ちょー近代的。さすがアジア一の空港だけのことはある。 チェックインを済ませてあとは乗るだけ。 ここで現金が微妙にある45000ウォンぐらい。さっき両替しなければちょうどなくなってたぐらいだなー。 円に戻してもいいけど面倒なので、お土産を追加で一所懸命買う。 オフィシャルグッズを自分のために買おうとも思ったが、きっと帰ってきてから後悔すると思うので 食べ物に。 それでも15000ウォンぐらいあまる。全体的に安いのがいかんよなー。

セキュリティチェックでは靴も脱いだ。こんなの初めて。 厳重なんでしょうかね?

飛行機には問題なく乗り、無事成田到着。

帰ってきて思ったんだけど、日本ってワールドカップやってるっていう実感があまり感じられない ように思った。韓国はチケット余ってるとかどうとかいう話もあったけど、街はすごく盛り上げようというか ここでやってるんだっていう熱気みたいなものが感じられた。 あの応援みたいに熱くなるのもどうかと思うけど、4年に1回のイベントでぼくのようにすごく心待ちにしてやってきた割には なんとなく肩透かしみたいな気がしないわけでもない。 日本の各開催地は熱いんでしょうかね?成田とか東京だけがいまいちなのかなー。 なんてことを思いつつ駅へ。 空港ではブラジルvsトルコ戦をやってたけど。 NEXはもうグリーンしか空いてないといわれ、立ち席と悩むがせっかく(?)なのでグリーン車にのる。 そういえばグリーン車だとIPv6の実験ができたんだなーと思ったけど無線LANはないし、PCはもう息も 絶え絶えなのであきらめる。 NEXのグリーンって椅子がいいだけでなにもないのね。飲み物サービスとか。普通ないのか…。

といった感じでとりあえず無事帰ってまいりました。

とった写真はここで。 ちと恥ずかしい写真もありますが。